公教育の崩壊が既に始まっている

最近は、ネットも随分便利になり、googleアラートを使うと「教員 働き方改革」などとキーワード登録すると、その記事がGmailに送られてくる。今日は、その中で以下の記事から教育問題を考えてみたい。

東京都の教員不足280人・・都議会共産党の質疑で答弁 - 結城亮(ユウキリョウ) | 選挙ドットコム

 

とくとめ都議教員不足の現状について質問

都:「4月6日時点で280人の教員不足が生じている」との答弁。

  原因については

都:「教員必要数を推定するための児童、生徒数が増加して、再任用者数が予想を下回ったこと」をあげたとのこと。

とくとめ都議:新規採用教員が不足して、校長や副校長らがクラス担任に入らざるえない深刻な事例を紹介し、

とくとめ都議:「先生が足りないことによる学校の負担と子どもたちへの影響ははかりしれない」

とくとめ都議:「教員確保へのブラックと言われる働き方の改善や、教員の定数増と少人数学級の拡大、教員の仕事削減などを井要望し、教員志望の若者を増やす施策について提案しました。

小池都知事:「教員をめざす若者が、東京の公立学校が魅力あるものとなるよう取り組んでいく」と答弁

 

:::(略)

教員不足は結局のところ、教育の質の低下をもたらして、それは日本の未来を担う子どもたちの成長を阻害するものになることでしょう。、、、

 

残念ながら、この記事だけでは、とくとめ都議の具体的な施策はわからないし、小池都知事がどのように取り組んでいくかもわからない。

 

そこで、「東京都 教員採用試験 倍率 推移」でググると、以下のページがあった。

「東京都公立学校教員採用候補者選考の改善策について(報告書) 」
  平成29年6月  東京都公立学校教員採用候補者選考改善検討委員会

http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/06/22/documents/01_02_01.pdf

小池さんは、ここに書かれている内容で、改善できると本気で思っているのだろうか。

現場のものからすると、まず無理!!

その他、

www.kyobun.co.jp

tmaita77.blogspot.com

blog.edunote.jp

 

上記の2つの記事の共通点は、年々低倍率が進み、小学校では2倍台もある。

 

 既に小学校では、落ちる方が少ないところもあることが予想される。教員のブラック化で、できれば教員より、公務員、優良企業ということで、内定や採用が決まれば合格しても辞退することになる。教育委員会は、実質倍率は公表していない。

 

 また、東京都は、数年前から、中学と高校を合わせた採用に切り替え、倍率も、大きなくくりにしてしまった。ここには、中学の教科間格差がある。いまだに高倍率な教科もあれば、小学校並みに低倍率の教科があるため、高校希望の人材を中学に回すための苦肉の策なのである。(低倍率をカモフラージュする効果もある)

 

私は、高校枠採用だったが、なぜか中学校に配属

 

合格後の教育委員会の面接で、中学を希望しない場合は採用を取り消すなんてふざけた制度で、しぶしぶ希望すると言って中学での採用になった。

 

高校の採用枠の正規合格者なのに、なぜか中学に回すということが平気で行われていたのだ。今は、既に採用試験で中・高共通という形になったの文句を付けられないが、この形になる前は、教育委員会の強引な採用システムがとられていたのである。

 

諸悪の根源は、中央教育審議会が教員の無限の残業を前提とした教育改革で仕事を無限に増やしたこと。

教育委員会が、教員の無限の残業を前提とした、研究、研修、文書作成を強制してきたこと。

校長、副校長が、自分の人事、出世のため、教育委員会の言いなりになっていること

 

以上3点にメスを入れなければ、公教育の崩壊は止まらないだろう。

 

マー、完全に崩壊してから作り直した方が、良いのかもしれないが。